ゆでガエルになるな!
10月4日(水) 後期の始業式にあたって次のような話をしました。
「いよいよ今日から後期が始まります。始業式にあたって、今日は『ゆでガエルになるな!』という話をしたいと思います。おたまじゃくしから大きくなるカエルの話です。カエルは敏感なようですが、実はものすごく鈍感な生き物です。カエルにとって一番快適なのは23℃位の温度ですが、この状態ならいつまでも水の中でじっとしています。ところが、このカエルを10℃高い33℃のお湯に入れると驚いてすぐに飛び出します。次には時間をかけて1℃ずつ温度を上げていきます。24℃、25℃と温度が上がり、33℃になってもカエルは飛び出しません。そして、飛び出さなければと思っていながら温度が40℃、50℃になっても飛び出すことが出来ず、最後には“ゆでガエル”になってしまいます。
月日の経つのは本当に早いもので、新しい学年になって既に6ヶ月が過ぎてしまいました。この4月には中学生に入学した人、高校に入学した人、2年生や3年生になった人もそれぞれの思いを持っていた筈です。
〝皆さんはこの4月にどのような目標を持っていましたか。〟それぞれ、中学生になったら、高校生になったら、2年生になったら、3年生になったら自分はこうしたい、このようになりたいと考えていたと思います。6ヶ月経った今はどうですか。目標は達成できていますか。5月のゴールデンウィークが終われば頑張ろう、夏休みになったら始めよう、夏休みが終わったら・・・、前期が終わったら・・・と次々と先延ばしにしていませんか。このままでは駄目だ、何とかしなければ、飛び出さなければと思いながら飛び出せずにお湯の中につかっていませんか。
このままの状態が続いていけば、ゆでガエルになってしまいます。“自分がぬるま湯につかっている”“駄目だ”、と思ったらすぐに行動に移すことが大切です。後期のスタートにあたって、これまでの生活を反省し思い切ってぬるま湯から飛び出してください。必ず道は拓けると思います。」
生徒達が自分自身の目標を持って、力強くスタートしてくれることを祈っています。