第4回教員研修会の実施
10月4日(水) 駿台予備学校の吉田知史(さとし)氏にお越しいただき、本年第4回目となる教職員研修会を開催しました。テーマは“進学実績向上への取組事例と今後のご指導に向けて”です。同氏は西日本教育事業推進部の統括責任者をされており、全国の学校での講演は、年間実に50回を超えるとのことで、色々な学校での取組事例をつかんでおられます。
最初に、2006年度の大学受験を振り返って、“受験人口が’92年121.5万人から75.3万人に減少”“現役主体の試験が鮮明に”“科目の平均点が大幅アップ”“国公立大全体の志願者は0.5%減にもかかわらず、難関10大学は3.1%増”となっており、2007年度はセンター試験が難化するのは必至であるとの現状を説明されました。
続いて、昨今教育制度が大きく変化する中で、多くの学校で実施されている独自の取り組みを紹介されました。具体的な事例として、優秀な生徒確保のための広報活動の強化や学力の向上をはかるための個別指導、とりわけ自学自習に向けた取り組みや早期における進路目標の設置、保護者への対応等を説明いただきました。更に、本来の生徒指導は“生徒の自己実現に向けて出来る限りのサポートをすること”であり、そのためには基礎を徹底すること、継続した仕掛け作りを行なうこと、目標を最後まで下げさせず諦めさせないことが不可欠である。また、高い学力はきちんとした生活態度にこそ立脚するものであり、生徒の育成のためには先生が迫力で生徒に立ち向かうことが何よりも重要であるということを約一時間半にわたって話していただきました。
色々な意味で参考になることが多かったように思いますが、本校においても学力向上をはかるための早期のオリエンテーション、勉強合宿、練成講座、各種の補習等さまざまな取り組みを実施しています。また、部活動においても剣道部、硬式テニス部、ギター・マンドリン部、放送部等は顧問の先生方のひたむきな努力で全国大会に出場できるレベルになっています。学業においても部活動においても先生方の情熱がなければ決して成果には結びつかないのは当然です。何と言っても教員の“ゆるぎない志”や“熱意”がポイントであり、
一人ひとりの教員が“無限の可能性を引き出す”という強い思いで生徒に接していけば必ず良い方向に進んでいくということを改めて痛感した一日でした。