母校での創立記念講演
11月2日(木)、奈良県立奈良高等学校で『企業が求める人材』というテーマで講演を行ないました。同校は私の母校ですが、毎年の創立記念日にあたって宝相華会(同窓会)の主催で、卒業生が講師となって後輩に話をすることが恒例行事になっています。
生徒数は各学年400名、全校で1200名、体育館は立錐の余地がないくらいで先生方は周囲に立って話を聞いておられました。
私は講演の中で、まず世界や日本の現状と今後予想される社会の変化について述べ、これからが日本にとってまさに正念場になること、新しい技術革新の芽が続々と育ち始めていること、国土が狭く大した資源も持たない日本が世界の中で認められるためにはグローバルな視点を有した骨太のリーダーが必要であること、そのために一人ひとりがゆるぎない志と明確な目標を持って努力を継続して欲しいということを訴えました。
私が高校を卒業したのは昭和39年で、東京オリンピックが開催に合わせて東海道新幹線が開通した年ですが、既に40年以上が経過しました。この間の日本は高度成長、二度にわたるオイルショック、急激な円高、バブル経済、バブル崩壊後の後遺症とめまぐるしい時代の変遷を遂げてきました。今、世界は大きく変化しようとしてきていますが、彼らが私の年齢になる40年後には日本がどのようになっているのかは全く想像がつきません。
日本の将来は彼らにかかっているといっても過言ではありません。日本を背負って立つという気概を持って勉学に励んでくれることを願っています。
また、本校においても色々な機会を通じて先輩からお話を聞く機会をつくっていきたいと感じました。