恒例の避難訓練
1月24日(水)朝、中学高校合同の避難訓練を実施しました。本校では例年、阪神淡路大震災の日(17日)に避難訓練を行なっていますが、今年は生憎雨天のため一週間延期していました。この目的は、非常時における避難誘導経路の確認・徹底、安全・敏速な避難と自衛消防隊活動の任務の習熟、防災意識の高揚をはかることです。
今回は『地震により中央棟一階の厨房室から出火し、停電した』という想定で行いました。まず授業担当者は、「激震なので、机の中に頭を入れてしばらく待機しなさい。」という指示を出します。その他の先生は職員室に集合し、各部署を確認し、配置につく。警報機で火災部署を確認後、消火器による初期消火活動、消火栓を使用した実放水による類焼の防御を行なう、次いで消防機関へ通報する。その後『地震がおさまったので、生徒は速やかに校庭に避難しなさい。また厨房で火災も発生しているので、気をつけて避難しなさい。』との放送を入れる。これに従い、授業担当者は『頭を保護し、障害物に注意して避難しなさい。』と指示し、ガスや電気のスイッチを切り、安全かつ敏速に避難。誘導係の先生は残った生徒がいないかを確認して防火シャツターを閉める。という手順で上靴のまま校庭に退出しました。放送開始から朝礼の隊形に整列するまでの時間は約5分30秒という結果になりました。
私は「阪神淡路大震災の教訓をいつまでも胸に刻み命の大切さを忘れずに生活するように、また災害が発生し避難する時には〝おかし〟と〝もち〟を忘れずに行動せよ。」という話をしました。これは、やってはいけないことの頭文字をとったものです。
即ち『おさない(押)』『かけない(駆)』『しゃべらない』『もどらない(戻)』『ちかづかない(近)』が基本です。
災害は予期せぬ形で起こってくるため、頭の中では解っていても、いざという時にはパニックになることが多いものです。本日の体験をしっかりと心に留めておいていざという時に役立てて欲しいものです。