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高校3年生保護者集会の開催

 5月30日(水)、〝2008年度大学入試について〟というテーマで、高校3年生の保護者に対する説明会を行ないました。早いもので高校入学後2年二ヶ月が経過し、センター入試まで8ヶ月、一部の私立大学では夏休み明けから推薦やAO入試が始まります。そのため、いつも以上に保護者の出席も多く入試概況の説明に熱心に耳を傾けておられました。
 冒頭の挨拶で、私は次のような話をしました。
「これからは、どの大学を出たかが重視される『学歴社会』から何をしてきたのかという実績や何ができるのかといった能力が重視される『学習歴社会』になる。また、情報化・グローバル化の進展、少子高齢化の進行、新技術の誕生等により社会は大きく変化し、すべてのものが二極分化する。そして、このような社会で活躍するためには高い専門能力やノウハウに加えて人間力が重要になる。
大学受験は、一人の人間にとって人生における大きな節目になるという積極的な思いで取り組むことが大切である。そのためには、まず上(将来)から物事を見て進路を決める。つまり、将来何をやりたいか、どういう分野に進みたいかということを明確にした上で学部を選び、大学を選ぶこと。また、受験が迫り成績が思うように伸びないと〝もう、○○ヶ月しかない〟という焦りが生じるが〝まだ、○○日もある〟という前向きな気持で、最後まで諦めずに粘り強く取り組むこと。そして、保護者としては〝勉強しなさい。〟また〝好きな道を選びなさい〟と言って突き放すのではなく、将来の進路について一緒に考えてあげると言う姿勢が大切である。」
 目標を掲げ、その達成に向かって努力することによって人間は成長していきます。そして、目標が高ければ高いほど達成した時の感動は大きいものです。大学受験を是非人生の大きな節づくりの機会にして欲しいと思っています。