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中学改革について~②改革の骨子

 今回の改革の骨子は『一貫選抜コース』と『発展コース』の2つのコースを設置し、コース別の募集を行なうというものですが、これまでの経緯も含めて説明します。
中学・高校を通した6年一貫教育を強化するという取り組みは、今回が初めてではなく既に6年になります。この間の成果として、高校においては応用Ⅰ類の中から超難関国立大学進学を2桁可能にする状況が生まれてきました。そこで、本年度はこれを更に進化させるために『選抜特進』という形で集約させることにし、3コース制の導入をはかりました。
 また、中学3年生の応用クラスの中から、高校の選抜特進コースへ進む生徒が半数出てきました。
このような状況を踏まえて、今回中学におけるコース制の導入をはかることになったということです。
今回の中学改革は、本年度スタートした高校改革とセットになっており、これまで積み上げてきた〝中学・高校改革の集大成〟ということになります。
 2つのコースのうち『一貫選抜コース』は主として早くから将来の進学目標を持って努力している生徒を対象にしています。中学2年生で中学校の課程を修了、中学3年~高校2年までの3年間で高校の課程を修了し、高校3年ではセンター入試対策や国立大学の2次試験対策などの目標実現に向けた取り組みをさせる。目標とする進路は、東大、京大、阪大などの超難関国立大学と慶應・早稲田・上智などの超難関私学であり、「2クラス・80名の募集」を行ない、6年一貫のカリキュラムを準備しています。
 次に『発展コース』は進学目標のスタートという点では早くなかったが、中学の3年間で〝学ぶ〟意味や明確な将来目標を持たせる取り組みを行ないながら基礎・基本と共に十分な応用力をつけて、中学課程を修了するという生徒を対象とし、「2クラス・80名の募集」を行ないます。その後、高校進学段階で『選抜特進コース』『特進コース』に分かれ、高校から入学してくる生徒と合わせ4クラス体制で切磋琢磨していくことになります。その分、高校でのカリキュラムは多少ハードになりますが、目標とする進路は超難関国公立大学から関学・関大・同志社・立命など難関私学です。
 このように、〝生徒の能力・適性に応じた育成をはかる〟ことを狙いとした2つのコース設定になっています。