大和郡山市夏期管理職研修会に参加して
8月1日(水)、大和郡山市教育委員会主催の夏期管理職研修会において、『新しい視点に立った学校・園づくり』と題して講演を行ないました。
対象者は同市内の公立幼稚園、小中学校の園長と校長・教頭の皆さん約50名です。同市には幼稚園が11園、小学校が11校、中学校5校の計27の園・校を有していますが、上田市長と山田教育長の強いリーダーシップのもと、さまざまな取り組みを展開されています。特にオンリーワン・全国初のスキームとして、平成16年より「不登校対策総合プログラム・学科指導教室ASU」の開設はユニークな教育活動として注目を集めています。このASUはAYUMI SQUARE UNIVERSEの頭文字をとったもので、平成16年4月より、不登校の児童生徒に対して、奈良教育大学と連携して、大学生が「学習チューター」として支援協力していくもので、いきいき、わくわく、あゆみタイム等の新たな教科の設置や社会見学、宿泊体験、職場体験等の体験活動の重視をはかり、顕著な成果を挙げておられます。また、学校に対する外部評価制度や学校経営問診票・自己申告制度等も着実に定着してきています。更に幼小中の連携により12年間を見通した教育指針が示されており、夢ある園・学校づくりが推進されています。
私は講演の中で、「学校改革が成功するためにはトップである校園長のゆるぎない志が何よりも大切である。難しいとかできない理由を挙げるのではなく、ビジョン・戦略を明確に打ち出し中期的な視点に立ってあるべき姿を描くこと。その上で具体的なスケジュールに落とし込んでいくこと。そして、着眼大局・着手小局の姿勢で取り組んで欲しい。」ということを話しました。
また、研修会終了後、大学から幼稚園までを有する私学の関係者と情報交換しましたが、学校経営について参考となる数多くのヒントをいただきました。
本学園には幼稚園から小学校、中学・高校までがありますが、それぞれの校種が連携することにより学園としての一貫教育のより充実をはかっていくことが必要であると感じました。