社会で役立つ力を育てる学校行事
(文化祭の合唱練習風景)
文化祭もいよいよ明後日に迫ってきました。生徒達は早朝や昼休み、放課後等の時間を利用してクラスやクラブ毎に最期の追い込みを行なっています。
何事も期日が迫り思うように進捗していないと、あせりやパニック状態になることが往々にしてありますが、集団で行なうものを円滑に推進していくためにはチームワークが何よりも大切になってきます。
私も永い間、民間企業で勤務していましたが、たった一人でやる仕事はごく稀であり、チームで行なう仕事がほとんどでした。個人でやるのであればマイペースで良いのですが、チームで円滑に仕事を進めていくためには、仕事の段取り、分担、それぞれの連携、スケジュールの調整といったさまざまなポイントが必要になってきます。そして、自分達の目標に向かって全員の気持が一つになっていなければなりません。
これまで新しい商品を開発したり、生産・販売を行なうといったさまざまな仕事を経験してきましたが、うまくいったケースを見ると必ずムードメーカー的な人がいたようです。ワイワイガヤガヤ言いながらいつの間にかチームをまとめていく、途中で挫折しかかってもみんなを励まし再チャレンジするということで最終的に目標の達成に結び付けていくのです。これらの人は、学校時代に文化祭や体育大会で中心になって活動したとか部活動をしっかりやってきたという経験を有している人が多かったようです。
まさに学校行事は〝社会で役立つ力を育てる〟重要な位置づけにあるのではないかと思っています。文化祭を通じて個人で行なう学習とは異なる経験を積んで欲しいものです。