高校男子剣道部の活躍
依然として厳しい残暑が続く8月25日(土)、高砂市総合体育館において第54回兵庫県剣道優勝大会(学校の部)兼 第61回兵庫県民体育大会剣道競技が開催されました。この大会は今夏の練習の成果と今秋の新人大会の展望を占う上で、大変重要な位置づけになっており、今年は県下男子の111チームが参加し熱戦を繰り広げましたが、本校の男子チームは見事に準優勝を果たしました。
2回戦からスタートした本校は緒戦で姫路工業を下し・3回戦東播磨・4回戦神戸高専・5回戦相生産・準決勝明石と勝ち上がり決勝戦に駒を進めました。決勝戦の相手は兵庫県一番の名門で全国大会上位の常連校『育英』で中学時代の有名選手を数多く擁しています。また同校の監督と本校の監督は大学時代の同級生で、それぞれ監督になってからも合宿や遠征を一緒にするなどの交流を続けており、先日(8月12日~15日)の『日生学園合同合宿』にも両チームが参加し、同じ釜の飯を食べ稽古に励みました。長い両校の歴史の中で、県大会決勝戦で顔を合わせるのは今回が初めてでしたが、本校は善戦したものの1-4で破れ初優勝することはできませんでした。しかし、初めて県大会団体戦で決勝戦に進んだ本校の選手たちの顔は『中学時代には無名であっても、たゆまぬ努力を続けることによって確実に力をつけることができる!という大きな自信』と『暑い夏の稽古・遠征を乗り切った充実感』で一杯でした。
また、女子団体も健闘し、エースが怪我で欠場という厳しい状況にもかかわらず、チームワークでベスト8に進出、5位という立派な成績を残しました。今後、更にチーム力をアップすることにより、新人大会では男子同様の成績を収めてくれるものと期待しています。
今回の大きな収穫は、本年度からスタートした学力向上のための毎週土曜日や平日7・8時限の授業によって練習時間が制約される中にあって、日・祝日の練習や毎朝の道場掃除に始まる素振り、遠征による練習試合を黙々とこなした部員たちの努力が報われたということです。
本校はすでに夏休みは終了し8月21日から授業が始まっていますが、監督の先生からは「文武両道の精神で悲願の県制覇に向けて、これからも稽古に励んでいきたい」という力強い言葉をいただきました。なお、本校の剣道部は中学・高校の男女が同じ道場で仲良く稽古しています。小学生、中学生の皆さんも、是非一度練習風景を覗いてみてください。