ハミガキ学習法
進路講演会の中で松尾先生が話された『ハミガキ学習法』について紹介したいと思います。〝学力アップのためには、毎朝歯磨きをするように学習の習慣をつけることが大切です。高校2年生ならセンター試験までまだ469日あります。仮に1日に英語の短文を10文ずつ覚えれば、4690文の短文を覚えることができますが、これはアメリカ人以上とのことです。また、数学についても1日1題を確実に解くようにすれば、実に469題をマスターすることができるのです。こういったことを確実にやれば、志望校には間違いなく入学することができるでしょう。〟
「習(なら)い性(せい)となる」という言葉がありますが、この意味は〝習慣はついにはその人の生まれつきの性質となる〟ということです。学習だけでなく運動においても、また日常の生活においても、習慣化するということは実に大切です。高校は社会で役立つ力を育てるトレーニングの場と考えるなら、将来、社会に出た時に必要になるものは身につけておいて欲しいと思っています。
今、時代は大きく変化してきており、これから益々変化のスピードは大きくなってきます。大学を卒業後40年以上社会において何らかの仕事につくと仮定すると、高校や大学で学んだことがそのまま通用するとは到底考えられません。急激な時代の変化に即応し更に先取りしていくためには、大学生、社会人になるに従って密度の高い学習が必要になってくるのは間違いありません。そのためにも、高校時代に日々小さな努力を継続するという「ハミガキ学習法」を身につけておくことが大切なのではないでしょうか。