世界の国々 ~ ドイツ連邦共和国
図書室でホストファミリーと対面
今後ますますグローバル化が進展していくのは確実ですが、案外世界の状況については理解が乏しいようです。現在、世界にはどれだけの国があるか? とか、人口がどれだけなのか? といった基本的な質問に対しても正確に答えられる人は少ないように思います。実は現在世界の人口は66億人を超え、国連加盟国だけでも192カ国あるのです。ましてや、個々の国の詳しい状況についてはほとんど知らないというのが実情ではないでしょうか。
昨日、ヘルバルト校からの研修生を受け入れましたが、この機会にドイツという国の概要について紹介します。正しい国名は「ドイツ連邦共和国」。歴史を遡ると、4世紀にゲルマン民族がローマ帝国に侵入して以来、ドイツ帝国、神聖ローマ帝国、プロイセン王国、ドイツ帝国、ワイマール共和国を経て戦後東西ドイツに分かれ、東西の冷戦を経てベルリンの壁の崩壊により1990年に東西ドイツが統合され、現在に至っています。第二次世界大戦の敗戦から復興し、GDPは、アメリカ・日本に次いで第3位であり、国際貿易量はアメリカに次いで第2位という世界有数の経済大国であり、EU加盟国第一の経済力を有しています。特に自動車・機械・電機・鉄鋼・化学・環境・バイオ等の産業においては、著名な企業が数多くあります。自動車のメルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、BMW、電機のシーメンス、航空機のルフトハンザ等です。
日本との関係を見ると、ドイツは日本にとって欧州最大の、日本はドイツにとって中国に次ぐアジア第2位の貿易相手国です。また、過去には芸術や文化面においてもゲーテ・シラーといった文学者、ルター・カント・ニーチェといった哲学者、バッハ・ベートーヴェン・シューマン・ブラームスといった音楽家等を輩出しています。日本に近代西洋医学を伝え、近代化に貢献したシーボルトもこの国の出身です。
現在、ドイツはシュレーダー首相からバトンを引き継いだアンゲラ・メルケル首相の下、環境をはじめ多くの課題に真正面から取り組んでいます。
今回の研修を通じて、より深くドイツの理解を深めていきたいものです。