高校1年学年懇談会の開催
10月27日(土)、高校1年生の保護者を対象に「学年懇談会」を開催しました。生徒達が4月に入学してから早いもので7ヶ月が経過しました。既に10月からは後期がスタートしており、生徒達は学業においても部活動においても、自分なりのペースで高校生活を送っているようですが、いくつかの課題も生じてきています。本日の懇談会はこれらの課題を保護者に正しく伝えると共に、最新の大学入試の状況と2年生に向けての進路選択についての説明を行ないました。
冒頭、私からはパワーポイントを使用して、世界や世の中のトレンドをしっかりと押さえた上で“将来社会で役立つ力”を家庭と学校が連携して育てていきたいという趣旨の話をしました。続いて進路部長から大学入試の状況は大きく変化しているということを数値を元に説明しました。具体的には、受験者がピーク時(’92年)の122万人から昨年度は約76万人と6割強になっていること、4年制と短期を合わせた大学の数は逆に20年前に比べて約240校も増加していること、今後更に受験者数が減少することから大学全入時代を迎えることになり、不合格者が出ない安易に入学できる大学が増えること、一方で人気のある難関大学の競争率は依然として高く、今後ますます大学の二極分化が進むといったことの話がありました。また、昨今国公立・私立共再編・統合の動きが加速されてきており、併せて多くの大学で後期日程の廃止やAOや推薦入試の導入等入試そのものが複雑化してきている現状も報告されました。
これらの説明を聞いて、多くの保護者の方は頷いておられましたが、目先のことだけを考えると大学に入ることが目的になってしまいます。しかし、大学進学というのはあくまで将来のために専門能力を伸長させ、人間としての幅を広げるための手段なのです。大学受験にあたっては、是非上(将来)から物事を見て志望校を絞り込む。そして、自ら決めた当初の計画を安易に切り下げないで欲しいものです。