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秋の文化講演会の開催

記念写真 ステージ

  10月30日(火)学園記念講堂において、秋の文化講演会が開催されました。この催しは学園PTA協議会と教養委員会が主催し毎年1回、幼・小・中・高の児童・生徒の保護者を対象に開かれています。本年度はギターリストであるクロード・チアリ氏にお越しいただき、ギター演奏とトークを視聴するということになりました。
  講演が始まるまでの間、奥様を混えて色々とお話をお伺いしましたが、実に気さくなお人柄です。現在苦楽園にお住まいになっており、3日前に韓国での演奏会から帰国されたこと等をユーモアたっぷりにお話しされ、控え室の場の雰囲気は大変和やかなものになりました。
 11時からの講演の演題は『音楽、ことば、そして地球人』です。この中で同氏からは、フランスのニースに生まれパリで育ったこと、11歳から独学でギターを始めたこと、16歳でロックバンド「レ・シャンピオンズ」を結成し、ビートルズが前座をつとめる程の人気を得たこと、一時期パリの証券取引所に勤務していたこと、1964年20歳のときにバンドの仲間と喧嘩してコンピュータ関係の仕事に戻ろうとしたところ、一端決めた道を途中で変更するなと父親から厳しく叱責されたこと、バンドから独立してソロのアコースティック・ギタリストとしてデビューしたこと、夜霧のしのび逢いの大ヒットでフランスの「ACCディスク大賞」を受賞したこと、その他タヒチでの生活や奥様との出会い、日本で暮らすようになり当初習慣の違いに戸惑ったこと等、関西弁をまじえた巧みな話術で紹介されました。
  その後、「カミート(アルゼンチンタンゴ)」「冬の華」「禁じられた遊び」「花祭り(フォルクローレ)」「夜霧のシルエット」「思い出のソレンツァラ」「オリーブの首飾り」「夜霧のしのび逢い」「チェイサー」を演奏していただきました。同氏は哀愁のギターリストとして全名を馳せておられ世界中に多くのファンがいますが、ギターの奏でる繊細で哀愁漂う素晴らしい音色は観客の心を魅了したようです。

  クロード・チアリ氏はインターネットの前身であるパソコン通信を日本に広めた先駆者であり、親日家として日仏間の親善に大きな役割を果たしてこられました。また阪神淡路大震災では、自ら被災されたにもかかわらず、全国各地でチャリティーコンサートを開くなどの復興活動支援を行なってこられる等、幅広い活動をされています。
  お忙しい中、楽しいお話と芸術の秋にふさわしいギター演奏を披露していただき心より感謝申し上げます。