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社会人基礎力4  ~チームで働く力①~

  本日は「チームで働く力」(チームワーク)について紹介します。
個人では非常に優秀なのに皆で仕事をする時には目立たなかったり、逆に和を乱すような人がいます。また2番手3番手では素晴らしい仕事をするが、トップになると能力を発揮できないという人もいます。なぜそういうことが起こるのでしょう。それは、集団において、立場において、それぞれ違う能力、その能力の中でも特に「チームで働く力」が求められるからです。例に挙げた人達には、何らかの「チームで働く力」が不足していると考えられます。この「チームで働く力」は人間関係に大きく影響してきます。「働く力」と定義されてはいますが、実は仕事のみならず社会生活全般に必要な能力と言えます。「チームで働く力」は6つの要素に分類されますが、長くなりますので今回はその中の3つについてとりあげることにします。

  「規律性」“社会のルールや人との約束を守る力”
社会人として当然やらなければならないのは、他人に迷惑をかけないということですが、この簡単なことができていないケースが散見されます。わが国は法治国家であり、様々な法律が制定されていますが、これは最低限守らなければならないものであり、違反すると罰せられます。しかし、これ以外にも社会や組織にはルールやマナーというものがありますし、T・P・Oといったその場の雰囲気の中で行動しなければならないこともあります。
社会で上手くやってゆくためには、規則をしっかりと守り、場の空気を良い方向へ向けるような適切な発言や行動をとらなければなりません。ルールや約束を守らないというのは相手の立場を考えず、自分さえ良かったらという自己中心的な行動です。昨今、社会問題となっている食の偽装や政治と金の癒着、談合、年金保険料の着服等もこれらの規律や法律を遵守するという基本的なことができていないからです。

  「発信力」“自分の意見を分かりやすく伝える力”
  「傾聴力」“相手の意見を丁寧に聞く力”
この2つは情報を伝える能力と受け入れる能力です。人に何かを伝えたい時に、思いついたことを適当に話してるのでは、おそらく理解されません。相手が理解しやすいように、より一般的な言葉・凡例や正しい国語を用いながら、自分の考えをまとめてから話すことが大切です。また逆に人の話を聞いていて、よく理解できないといった経験も誰しもあるはずです。聞くときには相手の話しやすい環境を作ったり、適切なタイミングで質問する等、相手の意見を引き出す工夫も必要となります。また最近の社会では難しい言葉や業界・専門用語なども多く使われるようになってきているため、円滑な意思疎通をはかるには、これらの知識の習得も欠かせないでしょう。
 残り3つの要素については次回に紹介します。