教育フォーラムに参加して
11月16日(金)久しぶりに教育フォーラムに参加しました。このフォーラムは私の友人である植谷昌弘氏が5年前に起業した後、関西の企業の教育関係に従事する人々が集い、相互の研修・議論のステージとして勉強会を行なったのがきっかけです。その後、この輪は次第に経営者・企業の管理職・起業家・大学教授等、実に多くの分野の方々の間に広がり、2~3ヶ月に1度、社会で活躍されている方にお越しいただき講演をいただくことになっています。
最初に植谷氏から毎年訪問されているアメリカの状況や元産業再生機構専務で、現経営共創基盤CEOの富山和彦氏の“真のリーダー力を高める”という講演内容の紹介がありました。
続いて株式会社堀場製作所の人事教育部長である野崎治子氏から、「会社ほど面白い場所はない!」~堀場製作所の人事制度~ というテーマで、約1時間余りの講演をしていただきました。同社は京都市南区に本社を置く分析・計測機器企業ですが、創業は1945年、現最高顧問の堀場雅夫氏が学生ベンチャーとして起業されました。その後M&Aを積極的に行なう等、企業価値向上に努め、現在では連結ベースで従業員数約4500名、そのうちの半数が海外の人材、売上高は1000億を超え、エンジン排ガス測定・分析分野で世界占有率は80%という驚異的な地歩を築いておられます。その経営理念の根底にあるのは、創業者の 『おもしろおかしく、JOY&FUN』 の社是であり、イヤならやめろ、出るクイを伸ばすというフィロソフィが徹底されています。人間が活発に社会で活動でできる20歳から60歳、人生で最も充実しているこの時期に会社で過ごすということを考えれば、会社勤めの時間をつらいと思っては意味がないという考えが基本になっています。そのための人事の基本方針としては、〝オープン&フェア、失敗しても減点しないという加点主義、本人の能力を引き出すためのコミュニケーション〟が大切であるということについてお話していただきました。また、キャリア開発のイメージとしては「Will、 Must 、Can」という3つが重なり合って「おもしろおかしく」が現出されてくる。最後に、「誰も思いつかないことをやりたい」「技を究めたい」「世界を舞台に仕事をしたい」「自分の仕事や会社を誰かに伝えたい」「人や地球の役に立ちたい」という5つの思いで締めくくられました。
フォーラムの終了後、集まった経営者や管理職の方々と懇親会を行ないましたが、さすがに異なる分野の方達の集まりだけあって場は大いに盛り上がり、素晴らしいひと時を過ごすことが出来ました。
野崎様、貴重なお話をいただき、有難うございました。