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国語力の養成

読書

  大学のセンター入試の自己採点も終了し、生徒達は次の目標に向かって新たなスタートを切りました。丁度、中学の入試と重なってしまいましたが、先生方は時間の合間を縫って、自らセンター試験の問題に取り組み生徒達に対してのフォローを行ないました。センター試験は高校時代に履修した範囲の中から出題されるため、しっかりと学んだ内容を理解していれば点数がとれるようになっています。私も時間の許す限り、各教科の問題に目を通しましたが、正直なところ長期間勉強から遠ざかっているものについては簡単には解けないものも数多くありました。
  また、中学入試についても各教科の設問毎に正答率を確認しましたが、特に長文や設問の意味の理解が不十分なのではないかと感じました。これらのベースとなるのは国語力ですが、最近は活字離れということもあって、国語力の低下が顕著になっているのではないかと思います。
  国語力の基本は「読解力」と「表現力」ですが、これは一朝一夕には身に付きません。特に、試験にあたっては〝何を問うているのか〟という設問の意味が読み取れないと、正しい答えを見つけ出すことができません。よく国語が苦手なので、理数系に進みたいという生徒がいますが、どの分野でも国語力がベースになっているのは間違いがありません。
  優れた国語力を持つ人は、実社会に出てから活躍する場が広がっているのは事実です。何故なら、情勢を読み取り、多くの考え方を整理し、自分の意見を説得力ある形で述べるということは、どのような仕事についても必要だからです。
  国語力の養成のために、これから学校と家庭が取り組むべき内容について体系的に考えていくことが大切だと感じました。