深い穴を掘る
1月30日(水)、昨日からの雨も上がり久しぶりに全校朝礼を行ない、『深い穴を掘る』というテーマで話をしました。
〝皆さん、深い穴を掘るにはどうすればよいか、考えてください。私の友人に建設関係の仕事をしている人がいます。彼は大学卒業後、建築の設計の仕事をしていますが、経験を積み重ねるにつれて、法隆寺や大仏殿に代表される日本の古代建築に興味を持ち、どのような工法で建造されたのか、どのような木材を使用いているのか、どのような基礎工事をしているのかといったさまざまなことを調査し、自分の仕事に生かしています。またローマのコロセウムやエジプトのピラミッドの研究をするために語学の勉強を始め、更に地震発生のメカニズムを知るために地質学の研究も行なっています。このように一つのことを極めていくためには幅広い勉強が必要なのです。料理研究家でもデザイナーでも一流と言われる人は色々な国の文化や伝統といったこともきっちりと自分のものにしています。要は一流になるための専門性を深めるには幅の広さが必要になってくるのです。
言い換えると、深い穴を掘るためには同時に幅を広げなくてはなりません。皆さんは色々な教科の学習をしていますが、数学や英語が苦手だからといって学習しないと幅は広がりません。また、人との交流についても同様です。学生時代は幅を広げる絶好のチャンスです。
間もなく、1月も終了しますが、これで1年の8%が終了することになります。新たな気持ちで2月を迎えてください。〟