家庭での食育~⑧安全な食材を選ぶ(Ⅰ)
スーパーの広告
休日の新聞に挟み込まれているスーパーの広告チラシには、特売品が掲載されており、食品売り場には、実に多彩な食品が陳列されています。
まず、食について大切なのは安全な食材の入手です。このために特に注意しなければいけないのは、人体に悪影響を与える「食品添加剤」と「残留農薬」を避けるということですが、今回は食品添加剤について、お話しします。
日本人が一人当たり一年間にどれくらい消費しているかを試算すると、実に4.5kgとのことです。現在、日本で許可されている食品添加剤の種類は、360以上あり、アメリカの実に2倍、英仏の20倍以上です。
なぜ食品添加剤が体に良くないかというと、有力な活性酸素の発生源になるのと同時に、大量の摂取を続けると老化を早めることになるのです。特に、トランス脂肪酸と呼ばれる分子構造の狂った脂肪酸については、オランダやデンマーク等では使用が禁止されているにもかかわらず、日本ではマーガリン、揚げ油、マヨネーズ、フレッシュ、スナック菓子、アイスクリームといった多くの食品の中に含まれています。
また、人体に対する許容量は、それぞれの添加剤毎に決められていますが、トータルでの規制はありません。このため、一般的なかまぼこ等の練り物、コンビニでのサンドイッチ一つをとっても20種類前後の添加物が含まれているのです。また、味噌、醤油、酒,みりん、酢といった調味料についても、伝統的な製法以外のものには、数々の食品添加剤が使われています。醤油を例にとると、5倍もの価格差があります。同じ商品が特売品として販売されることは稀であり、価格が安いということは、それなりの理由があるのです。
価格だけを優先して食品を選ぶのではなく、内容をよく吟味して購入して欲しいと思います。