« 家庭での食育~⑲広がる子どもの糖尿病 | メイン | 家庭での食育~21個食や弧食の弊害 »

家庭での食育~⑳知られざるブドウ糖果糖液糖

ペットボトル

  最近はスーパー・デパートの食品売り場やコンビニエンスストアに行くとさまざまな飲料水が販売されています。また、いたるところに自動販売機が設置されペットボトルや缶入りのコーヒー、ジュース、お茶、スポーツドリンク、ミネラルウォーター等が手軽に入手できるようになってきました。
  このような飲料水が増えるのに伴い、「ブドウ糖果糖液糖」の需要が急増してきています。これは安い澱粉から作られるものですが、多くのジュース類に使用されています。少し前まではジュースには砂糖が使われていましたが、これは砂糖と異なり液体です。そのため製造過程で溶かす必要がなく、しかも成分がブドウ糖と果糖のためジュースとの相性が良いということで、メーカーはこれを大量に使用することになってきました。通常、500mlの飲料には10%以上のブドウ糖果糖液糖が含まれています。澱粉質を摂取すると体内で徐々に分解されてブドウ糖に変わりエネルギー源になりますが、ジュースを一気に飲むということは、ブドウ糖に分解されたものを一挙に摂取することになります。また、ブドウ糖果糖液糖はアイスクリームやキャンデー類にも使用されていますので、知らず知らずの間に大量に摂取することになるのです。
  気になるのは、いつも間食をしていて肝腎の食事がおろそかになっている子どもが目に付くことです。また、食事のときにジュースやコーラを飲んでいるケースもよく見受けられます。これでは体に良い訳はありません。三度の食事をしっかりと摂るように心がけていただきたいものです。