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家庭での食育~⑲広がる子どもの糖尿病

色々な砂糖

  「白い粉の恐怖」と言うと一瞬麻薬を想像される方が多いと思いますが、実はもっと身近にある白砂糖や甘味料です。
  糖尿病は、以前は贅沢病と言われ大人のみの病気でした。ところが最近では、小学生や中学生でもブドウ糖の摂り過ぎで糖尿病になる人が増えてきていますが、これはとりも直さず食生活の変化によるものなのです。
  日本人は米からブドウ糖を摂取してきました。米の中に含まれる澱粉は体内でゆっくり分解されてブドウ糖に変わりエネルギー源になっていました。
  ところが、白砂糖は等分の吸収がとても早いので、血糖値が急激に上昇し、そのためにインシュリンが大量に分泌されます。この結果、逆に低血糖を引き起こすことになり、今度は血糖値を上昇させるためにアドレナリンが分泌されます。このホルモンは興奮した時などに大量に血液中に放出されますが、出すぎると脳のコントロールが効かなくなるのです。いわゆる〝キレる〟という現象です。
アメリカでは、既に白砂糖を多く含む菓子類を多く食べる子どもは「集中力がなく思考力も減退し、短気でイライラしやすい」ということで、親は子どもにシュガーハイになるからやめるようにと指導していますが、日本ではあまり徹底していないように感じます。
  更に、糖類は体内で分解される時にビタミンBを消費しますが、これが不足すると過労やめまい、貧血、うつ、短気といったさまざまな障害を起こすことになります。これらの糖類は市販のペットボトルや缶入りの飲料にも大量に含まれているため、過剰摂取にならないよう留意したいものです。