« 体育大会に向けて | メイン | エコライフのすすめ~環境問題のとらえ方 »

秒速2メートルで泳ぐ

H20.5.7toudai.jpg
  この度、東京大学海洋研究所 国際沿岸海洋研究センターの佐藤克文准教授より次のようなお手紙と本人の署名の入った著書をいただきました。
〝突然お手紙を差し上げます。佐藤克文と申します。先日、ふとしたことから拙著『ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ』(光文社新書)の一部が高等部入学試験に用いられている事を知り、驚くとともに、とてもうれしく思いお手紙を差し上げた次第です。
  本に記しましたとおり、私は海で暮らす様々な動物の生態を研究しております。この素晴らしい世界を少しでも多くの人に知ってもらい、興味のある若者にこの道に進んで欲しくてあの本を記しました。入学試験に登場し、また受験生用の赤本に掲載されたことによって、今後雲雀丘学園高等学校に進学する学生の何割かがあの本の存在を知るのではないかと想像しています。興味ある生徒には、是非本を読んでもらいたく、また、将来東京大学に進学して私の研究室で動物の研究をしたいと言ってくれる生徒が出てくることを願って、一冊謹呈したく思います。図書館にでも納めていただければ幸いです。〟そして、   表紙の裏には、「雲雀丘学園高等学校の皆様、東大で待っています。」という言葉が添えられていました。
  早速、いただいた本に目を通しましたが、「体重30トンのクジラから、500グラムの海鳥まで、みな秒速1メートルから2メートルで海の中を泳いでいた!」という書き出しの著書には、興味深い研究結果が紹介されています。
  私も今回はじめて、〝陸上の動物においては、100年も前に知られているような基本的なことが、海洋動物では解らないことが数多くあった。しかし、日本発のハイテク機器「データロガー」を動物にとりつけることによって、水中動物について色々な調査を行なえるようになり、今まで見えなかった水中の世界が見えるようになって来た。そして、「バイオロギングサイエンス」という新しい研究分野が注目されてきている。〟ということを知りました。
関心のある人は図書館においておきますので、是非、一読ください。
  佐藤様、どうも有難うございました。心より感謝申し上げます。