奥大山ブナの森工場を訪問
5月17日(土)林間学舎の下見のため、鳥取県にあるサントリー天然水(株)奥大山ブナの森工場を訪問しました。この工場は山梨県・白州(はくしゅう)、熊本県・阿蘇に続く天然水第3の工場で、今月稼動を始めたばかりです。
本校では中学2年生が、昭和56年(1981)以降毎年7月に大山登山を中心とした『林間学舎』を行なっています。また本年度よりサントリー(株)から支援をいただき、中学生を対象に環境教育をスタートさせますが、この環境教育については、学年毎にテーマを設けています。このうち中学2年生はこの林間学舎と連携させ、〝自然環境の水に学ぶ〟ということにし、大山登山の前にブナの森工場を見学させていただき、併せてブナやミズナラの森での自然体験を行なう予定です。
この工場のコンセプトは「水を育む森や環境を大切にするという自然との共生をめざす」というものです。そのため、環境に優しい液化天然ガスを使用し、奥大山の地に降る大量の雪を冬場のうちに雪室に貯蔵し、その冷たいエネルギーを夏場の空調や生産設備の冷熱減に利用し、更に生産工程で出る廃熱を集めて空調に利用する蓄熱システムを採用しています。
本日は、サントリーの環境部や水科学研究所の皆さん約80名がお越しになっており、一緒に工場見学させていただいた後、記念植樹を行ないました。これらが成木になるのは約30年後とのことなので、植林をした人がその姿を見ることはできないかも知れません。しかし、将来のことを考えて、このような地道な取り組みを行なっていることが、何よりも大切であると感じました。