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エコライフのすすめ~ゆきすぎた便利さからの脱却

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  前回で述べたように、かつての日本においては「勿体ない」という言葉に代表されるように、〝物を大切にする〟というのが美徳でした。また、戦後においても、食べ物をはじめとする生活物資が不足するという状況が長い間続いたため、「勿体ない精神」は引き継がれていたように思います。
  しかし、その後、敗戦国でありながら奇跡とも言える経済発展を遂げ、われわれの周りには物が溢れ、お金があれば何でも買えるということになってきました。そして、自動車や電機に代表される工業製品の輸出が急増する一方で、世界各国からの食糧の輸入が増え農林・漁業のウェイトが低下し、衰退してきています。我々の日常生活を見ても、テレビや冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、掃除機、冷暖房機器、給湯器等の電化製品をはじめ、自動車を保有しているというのは、ごく当たり前になってきました。また、スーパー等の食品売り場には、豊富な食材が〝ところ狭し〟と並べられ、いたるところに24時間営業のコンビニエンス・ストアや自動販売機があり、いつでも食料や飲料が入手できるという状況です。
  現在は60年前と比べると夢のような暮らしになってきていますが、このライフスタイルが非常に大きな無駄を生み、環境問題と密接にかかわってきているのです。今一度、自分自身の生活パターンを見直し、ゆきすぎた便利さからの脱却をはかっていかなければならないのではないでしょうか。