全校朝礼で環境問題について語る
5月21日(水)、澄み切った青空の下で、全校朝礼を行ないました。剣道部、硬式テニス部の表彰の後、中国やミャンマーで被災された人達のことに触れ、温暖化への対応について話をしました。
ミャンマーは、以前ビルマと呼ばれていましたが、戦後日本からも技術を中心にした復興支援のため、松下電器からも責任者の団長を派遣していたこともあり、私にとっても思いで深い国の一つです。
その国が今、未曾有のサイクロン被災で10万人を超す死者が出るのではないかと言われています。
サイクロンというのは聞きなれない名前かも知れませんが、要はインド洋で発生する台風であり、カリブ海で発生するものは、ハリケーンと呼ばれています。
それでは、何故このような巨大な台風が発生するのでしょうか。その最大の原因は地球の温暖化なのです。地球の海水温度は、この100年間で0.5℃上昇してきていますが、日本の南方海域ではこれを上回る0.7 ℃~1.3℃の温度上昇が見られています。そして、海水温度が高いほど大量の水蒸気が発生し、上昇気流で積乱雲が発生し、地球の自転で渦が発生し、周りの空気が集まって気圧が下がり熱帯低気圧になります。そして、最大風速が17メートルを超えると台風と呼ばれるようになるのです。
地球温暖化は、この他にもさまざまな問題事象を発生させています。北極海の氷が溶ける、氷河が減少する、海面が上昇する、生態系が変わる、熱帯病が発生する等です。このような温暖化を防ぐために我々がどのようなことができるのかを考え、行動に移していきたいものです。