JICAとの交流研修
5月21日(水)、JICA:研修生との交流授業を実施しました。 来校されたのは12カ国(アルゼンチン・アルメニア・ドミニカ・インドネシア、カザフスタン、メキシコ、ネパール、パプアニューギニア、タイ、マケドニア、ウクライナベトナム)からの研修生15名で、現在兵庫県内で貿易について学んでいます。今回は、高校1年生の理科の授業の中での交流となりました。生徒達は世界地図と電子辞書を片手に、研修生徒達と英語を使ってのコミュニケーション、折り紙、書道、生徒の案内による学校見学等を行ないました。私も授業を見学しましたが、身振り手振りに加えて筆談も交えながら思いを伝えようと必死になっている姿が印象的でした。生徒達の中にはこれらの国がどこにあるのかも知らないケースもあったようですが、時間が経つにつれて、お互いにうちとけた表情になり、授業終了時にはお互いの国の理解が深まったように感じました。
本校においては、15年前から国際科を中心に、生徒に異文化への理解を深めると共に語学力の向上をはかることを目的として、神戸市のJICA 兵庫国際センターとの交流を行なっています。
JICAというのはJapan International Cooperation Agencyの略で「独立行政法人 国際協力機構」のことで、理事長は緒方貞子氏です。JICAでは、〝貧困、紛争、環境破壊、感染症の蔓延、食糧危機等 地球規模で取り組んでいかなければならない問題に対して世界の国々と協調しながら解決の道を探りながら、平和で豊かな世界の実現を目指しておられます。マスコミの報道を通じて、ご存知の方も多いと思いますが、今回の中国西部大地震被害に対しても、既に23名にわたる国際緊急援助隊・医療チームの派遣を実施しています。
これからますます国際化が進展する中で、世界の人々から信頼され、期待される国になるためには国際協力を日本の文化としていくことが大切ですが、その核となるのはグローバル人材の育成です。このような機会を通じて、生徒達が相手の立場を理解する「共生」の考え方やグローバルな視野を身につけて欲しいと思っています。