環境宣言について
昨日、枝廣淳子氏の基調講演を受けて、パワーポイントを使って環境宣言を行いましたが、その内容は次のとおりです。
①私達が住む青い星、地球。この地球が今悲鳴を上げています。
②温暖化、自然環境の破壊、大気汚染、オゾン層の破壊、水・土壌の汚染等のさまざまな環境問題が生じてきています。
③この大きな原因は急激な人口の増加です。地球の人口は1800年には10億人、1900年には17億人でしたが、現在は66億人になっています。実にこの100年少しの間に4倍近くになりました。そして、今後も増え続け2050年には91億人になることが予測されます。そして、発展途上国の人達が豊かな暮らしを求めるようになってきます。
④このままの状況を放置しておくと、地球の環境はますます悪化していきます。
⑤我々がしっかりと認識しておかなければならないのは、〝人間の活動が環境問題を引き起こしている〟ということです。言い換えると『環境問題は人間の問題』なのです。
⑥京都議定書でわが国は「2008年~2012年の5年間に、1990年に比べて温室効果ガスの6%削減を世界に約束しました。既に2桁の削減を実現している国もある中で、逆に日本は6%以上も増加しています。
⑦温室効果ガスの大部分を占める二酸化炭素の排出は、産業界から40%、運輸部門で20%、その他家庭や学校等で40%になっています。
⑧大切なのは一人ひとりが身近なすぐできることから始めることです。食料、エネルギー、水、ゴミ等取り組むべきことは数多くあります。忘れてはならないのは、すべてのものには限りがあるということです。
⑨環境教育においては、単に環境についての知識を持っていることでは不十分であり、勉強すればそれでお終いということではありません。自ら学ぶ、自ら考える、そして自ら行動することが大切です。
⑩「個人で」「学校で」「家庭で」「仲間で」「地域で」すべきことは無数にあります。
⑪学校全体ですることは、サントリーの支援をいただいて開設したこの『環境講座』『環境に配慮した高校新校舎の建設』、『環境月間の新設』『ゴミの分別収集』『節電・節水』です。
環境講座については、中学の各学年において学校行事とも関連付けて実施していきます。
⑫皆さんがやれることはいくらでもあります。個人で、仲間で、家族で、地域で取り組めるものを考え、実行に移しましょう。
⑬環境問題は即ち人間の問題です。環境への配慮は人間に対する優しさや思いやりに繋がります。
本校は「人間教育の充実」と「学力の向上」の両立を目指していますが、環境教育を通じて「人間教育」を進めていきたいと思います。
最後に、◇かけがえのない美しい地球を守ろう
◇そのために〝後の世代に今、私達が何を残せるか〟を考えよう
◇まず、身近なことから行動に起こそう
◇5月29日を『環境の日』に制定し、環境活動を推進していこう