エコライフのすすめ~マイバッグを持つ
私達はこれまでスーパーやコンビニエンス・ストアで買い物をすると渡されるレジ袋を当然のこととして受け取ってきました。皆さんは、このレジ袋がどれくらい使われているかご存知ですか。そういう私も一年前までは正確なことは知りませんでした。しかし、驚くべきことに、わが国においてこのレジ袋は年間実に305億枚使われているのです。単純計算では1人平均年間240枚ということになりますが、実際に買い物をしている人で見ると1人1日1枚のレジ袋を消費していると言えるのではないかと思います。
このレジ袋は1枚約10gで、原料はポリエチレンから作られており、お猪口一杯分の石油が必要ですが、これだけの枚数になると膨大な量の石油が必要になります。解りやすく言えば、超大型タンカー2隻分、50mプールでは600個分ということになりますが、レジ袋の使用時間は帰宅までのわずか30分であり、ゴミとして捨てられてしまうのです。そして、ほとんどが焼却ゴミとして処理されています。このように考えるとレジ袋は無駄な石油を使うということで、地球の温暖化を促進していると言わざるを得ません。
マイバックを持とうという運動が広がってきていますが、スーパーやコンビニもレジ袋を何とか削減したいということでさまざまな取り組みを行なっています。また、日本の伝統である風呂敷を積極的に活用しようという「まいふろしき」運動も全国各地で起こりつつあります。
環境先進国であるドイツでは、買い物には〝買い物バッグ〟か〝買い物カゴ〟を持参することがあたり前になっています。一人ひとりがこういった運動に参加することにより、レジ袋の削減に取り組んでいきたいものです。