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環境教育の推進について

  既に、この校長通信においても何回かにわたって環境問題について述べてきていますが、改めて本校における環境教育について取り上げてみたいと思います。
  本校では、サントリー株式会社から全面的なご支援をいただき本年度より環境教育について本格的な取り組みを開始することにしました。去る5月29日には、アメリカのゴア元副大統領の〝不都合な真実〟の訳者である環境ジャーナリストの枝廣淳子さんによる講演をいただき、環境宣言を行なうと共にこの日を『環境の日』に制定しました。その後、6月・7月の2ヶ月間を環境月間とし、校内におけるゴミの分別と節水を中心に取り組みを行ないました。また、中学二年生を対象に、サントリー水科学研究所の日置真由美さんに水についてのお話をしていただき、7月には奥大山にあるサントリーの水工場を見学させていただきました。
  ここで、何故今本校が環境教育に注力するかについて、次の5つの点に絞って述べてみたいと思います。
  ①本校では人間教育の充実を教育方針のトップに掲げていますが、人間力を高めるための特効薬はありません。言い換えると人間力というものは単に知識を学べば身につくというものではなく、簡単なこと、当たり前のことを確実にやりあげていくという日々の実践が何よりも大切なのです。このような考え方に基づき、本校では「爽やかな挨拶」「きっちりとした服装」「ルール・マナーを守る」という3つを基本としてこれまで取り組んできました。これらの凡事を徹底するために、全職員による早朝の登校指導等の地道な努力によって、次第に成果は現れつつあります。しかし、これらはともすると受身的になりがちであるため、自らを磨くという更に高い視点が必要になります。
  現在、我々のまわりには地球の温暖化をはじめ数々の環境問題が山積していますが、これらは人間の経済活動がもたらした問題であり、言い換えると環境問題は人間そのものの問題であるということができます。即ち環境に配慮するということは、まさに他人に対する優しさや思いやり、後世に対する配慮に繋がることになるため、環境教育を通じて人間力の涵養につとめていきたいと考えています。 《続く》