環境教育の推進について②
本校の目指すべき生徒像は「将来社会で活躍できる人材」ですが、社会で役立つ力は、単なる知識だけではありません。社会では学校とは異なり、正しい答えは一つではありませんし、与えられた問題を着実にこなすというだけでは不十分なのです。何が問題なのかを見つけだし、自ら解くという課題発見能力と解決のための実行力が必要になります。今回スタートした環境教育は単に知識を習得すればそれで終わりということではありません。そのために、知識偏重型ではなく、極力〝自ら学び考え行動する〟という教育活動にしていきたいと考えています。
これからはあらゆる分野において環境対策は極めて重要な位置づけを占めることになります。まさに、環境に配慮しない企業や諸団体は社会から受け入れられないということになってきます。現在、日本には太陽光発電、淡水化技術、燃料電池、炭素繊維、ハイブリッドカー、非食糧バイオ燃料、エコ給湯、CO2の地下貯蔵、鉄鋼生産、家電製品における省エネ技術等世界に誇れる数多くの環境技術がありますが、これらが十分活用されているかどうかは疑問です。しかし、これらの技術を世界の国々に移転することによって、地球全体の環境保護に大いに貢献することができるのです。まさに、これからは日本が世界のリーダーとして認められる大きなチャンスなのです。生徒達が環境に対して関心を持ち自らの問題として学習することは、将来の仕事を選択する上でも大いに役立つことになります。《続く》