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環境教育の推進について③

  これまで本校では、家庭と学校が連携して子どもを育てるという意味で「共育」を掲げてきましたが、本年度からは共育に加えて親も子どもと一緒に学ぶという「共学」という考えを取り入れていくことにしました。
  最近の状況を見ると、あまりにも勉強していない大人が多いのではないかと感じています。私も1時間半近く電車で通勤していますが、新聞や本を読んでいる人より携帯電話を操作したり、何もせず目を閉じている人が圧倒的に多いようです。家庭においても子ども達には勉強の大切さを訴えていながら、案外親自身は勉強していないケースが多いのではないでしょうか。気をつけなければいけないのは、昨今のように変化が激しい時代には、習得した知識やノウハウはすぐに役立たなくなってくるため、絶えず勉強してこれらを磨き上げておかなければならないということです。
  特に、環境問題については、親も子どもと一緒になって学び、考え、話し合い、行動していくことが大切です。我々の日常生活の中には、冷暖房・照明の節電、水道水の節約、エコ商品の購入、無駄な買い物の見直し、ゴミの削減、マイ箸・マイバッグの持参等やるべきことは数多くありますが、まず現状がどのようになっているのかを調べなければなりません。例えば冷暖房の温度を1℃調整することによってどれだけ省エネにつながるのか、電力消費量の中に占める待機電力の割合はどれ位か、輸入食糧やゴミの焼却にはどれ位のエネルギーが消費されているのか、割り箸やレジ袋はどれ位使われているのか、といったことです。これらの事実を知ることによって、やるべきことがはっきりしてきます。
  その上で、身近なできることから行動に移していって欲しいものです。一つの家族で取り組むことができるものはごくわずかかも知れませんが、このような行動の輪が広がれば大きな成果を生み出すことになると思っています。