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秋分の日を迎えて

お彼岸
  9月23日(火)は、天文学的には太陽が秋分点を通過する「秋分の日」で、昼と夜の長さが同じになる日です。昔から「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉があるように、この時期になると朝晩が急に冷え込み本格的な秋が感じられたものですが、今ではまだ半袖姿の方が目に付きますし、本校でもほとんどの生徒はまだ夏服を着用しているようです。これも地球が温暖化してきている影響なのは間違いないと思います。
  毎年2回、春分の日ならびに秋分の日の前3日と後3日を合わせた7日間のことを彼岸と言い、秋分の日を挟む前後3日間は秋彼岸と呼ばれています。わが国ではこの期間に先祖の霊を供養する習慣になっているため、お彼岸と言えばお墓参りを思い浮かべる方も多いと思いますが、最近ではこの彼岸という意味を知らない人が増えてきているようです。
  彼岸というのはもともと梵(サンスクリット)語からきた言葉ですが、本来の意味は「到彼岸」(パーラミータ)です。即ち、〝生死を繰り返す迷いの世界(生死輪廻・しょうじりんね)〟である此岸(しがん)から、太陽の沈む遙か西方の彼方にある迷いや苦しみのない極楽浄土である彼岸に思いをはせ礼拝する、ということなのです。そして、彼岸の時期には「悟りの世界」へわたるための実践行(修業)を行なうとされていますが、これについては次回にお知らせしたいと思います。