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高校における学習の総決算

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  本校においては、大学センター試験を〝高校における学習の総決算〟と位置づけ「センター全員受験」を合言葉に取り組んできています。今回も既にAO入試や推薦入試を受けて進学が決定している生徒達も例外者を除きほとんど全員が受験しました。最近はともすると大学への進学に目を奪われるあまり、受験に関係のない科目については極端に手を抜くという傾向が目に付きますが、大学進学は手段であって最終目的ではありません。
  将来、生徒達がどのような仕事に就くかは分かりませんが、これからは業際(業種間)の壁がどんどんなくなりますし、グローバル化の進展も加速されるのは間違いありません。言い換えると異業種の人達や言葉、生活習慣、宗教、物の考え方の異なる人達と一緒に仕事をするということが増えてきます。このような社会で求められるのは〝相手を受け入れつつ良い意味での自己主張を行なう〟という姿勢に加え、幅広い知識や教養です。学校と違って社会には当然のことながら教科や科目の領域はありませんし、正答が1つしかないということもありません。自ら課題を見つけ出し、この解決のためにさまざまな知識を結集して知恵を搾り出していくことが大切です。深い穴を掘るためには、一方で幅を広げるという努力が必要なのです。間もなく高校3年生は卒業の日を迎え、上級学校に進学することになりますが、自分自身で枠を決めずに幅広い勉強を続けていって欲しいと思っています。