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S・Iを語りつぐ

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  優れた企業には例外なくよって立つところの明確なC・I(コーポレート・アイデンティティー)がありますが、これは人間の体に例えれば背骨にあたるものです。言い換えると時代の変遷につれて変わっていくものではなく、〝自分達の会社は何のためにあるのか〟という存在意義を表明したものです。そして、これはすべての従業員の行動の指針となるため職場内に掲示され、責任者が機会ある毎に周知徹底しています。このようにしてC・Iは先輩から後輩に伝えられ良き伝統や社風を築き上げているのです。
  今、自治体や病院、大学などあらゆるところで組織の存在意義が問われています。私学である雲雀丘学園中学・高校も例外ではありません。私学が公立高校と大きく違うのは、創立の精神が明確に示され継承されてきていることではないかと思います。本校には「社会で活躍する人材を育成する」という基本の考え方があり、「高志・自律・努力」という素晴らしい校是が示されています。そして、この校是は各教室に掲げられ、毎日生徒はこれを見ながら授業を受けています。創立の精神や校是というものは〝本校がこういう学校を目指す。こういう生徒を育てる〟という言わばS・I(スクール・アイデンティティー)であり、生徒を育てるという使命を持つ教師にとっての行動指針でなければなりません。〝将来の日本を背負って立つ人材を育てるという高い志を持ち、常に自分を律し素直に反省しつつ、努力を傾注する〟ということが大切です。教師自身が校是を実践することにより、生徒達を後姿で引っ張る。また自分自身の言葉で語りかけるということでなければ生徒達の心を動かすことはできないでしょう。私もあらゆる場面を通じてS・Iの浸透をはかっていきたいと思っています。