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昭和の日の由来

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  4月末から5月初めにかけては祝日が続くためゴールデン・ウィークとか大型連休と呼ばれ、この休日をどのように過ごすかということだけが話題にのぼり、祝日の意義については無関心な人が増えてきているように感じます。かつては祝日には各家庭で日の丸(国旗)を掲げている家庭が多かったようですが、最近はほとんど見かけなくなりました。外国に行くといたるところにその国の国旗が掲げられており、世界の中で日本だけが例外であるのは間違いありません。世界の国々の子ども達が集まるイベントに参加した日本の子ども達だけが国旗を大切にせず国歌も歌わないということで、他の国の人から奇異に思われているのです。国民が自分の国のことを誇りに思えないようでは、その国の将来は極めて危ういのではないかと思います。
  本日4月29日(水)は『昭和の日』ということで祝日になっていますが、もともと昭和の時代には天皇誕生日という祝日でした。しかし、昭和64年1月7日に昭和天皇が崩御されたことを受け、年号が平成に改められると共に、平成元年からは天皇誕生日は『みどりの日』ということになりました。その後、〝激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす〟という趣旨で『昭和の日』を制定しようという動きが起こり、平成19年に4月29日が昭和の日に制定されました。これに伴って『みどりの日』は5月4日に移されることになったのです。
  昭和は、1926年の12月25日に始まり1989年の1月7日まで続く、日本史上最も長い元号の年間となりました。昭和の初期は世界恐慌など動乱の時期にあり、その後の太平洋戦争やその敗戦からの復興という苦難の時代であり、当時の状況からは現在の日本の繁栄は到底予想することはできなかったと思います。しかし、〝欧米に追いつき追い越せ〟という国民の懸命な努力で高度成長を実現し、二度にわたるオイルショックを乗り切り、世界でも有数の経済大国へと成長したのです。
  今、昭和元年(1926年)生まれの人は83歳、戦後(1945年)生まれの人も64歳になりました。一方、これからは年々平成生まれの人が増え、昭和生まれの人が減ってきます。本校の生徒もすべて平成生まれになりました。
  この『昭和の日』を、昭和という時代の繁栄と苦難を偲ぶ記念日として子ども達に語り継ぐ日にしたいものです。