肚を決める
私はこれまで民間企業での勤務を通じて多くの経営改革を経験してきましたが、最初から成功の青写真が描けていることはありません。新たなことを始めるにあたって成功間違いなしということであれば、誰でも行動を起こしますが、このようなケースはまずありません。そのためこのままでは駄目だと感じていても思い切って前に踏み出すことができず、現状を踏襲してしまうことが多いのです。そして、最終的にはどうしようもない状態に陥ってしまいます。
最近、経営破綻のニュースが数多く報道されていますが、ほとんどがこれまで改革できなかったか、改革のタイミングが遅れたところです。『肚を決める』という言葉がありますが、決断するということが何よりも大切であり、一旦行動を開始すれば後はどれだけ困難な問題があっても、これを乗り越えていかなければなりません。また、途中で妥協してしまうと改革は挫折することになり成功に結びつくことはありません。
今は、国も地方も企業も病院も改革が必要になってきていますが、学校も例外ではありません。
本校の学校改革も完成した訳ではなく、これからが正念場です。多くの課題がありますが、一人ひとりが肚を決めて果敢にチャレンジしていきたいものです。