伸るか 反るかの体験
人の人生は一回きりで後戻りはできませんが、人生を送るにあたって何事に対しても挑戦する姿勢をとる人と失敗することを恐れて挑戦することを避ける人がいます。挑戦しなければ失敗することはないかもしれませんが、このような姿勢をとり続ける限り最終的に成功することは絶対にありません。人は伸るか(のるか)反るか(そるか)という経験を積まなければ人間的に成長することは絶対にできません。何故なら挑戦しないということは自らの潜在能力を殺してしまうことになるのです。昨今は経済不況という世相を反映して、一人ひとりの行動が縮こまっている、言い換えると〝石橋を叩いても渡らない〟というケースが散見されます。しかし、このような時にこそ新たなことに果敢に挑戦していくことが必要なのです。本学園の初代理事長である鳥井信治郎氏はチャレンジすることの大切さを訴えられ、常に「やってみなはれ。やらな わかりまへんで。」ということを言い続けておられました。
今、実社会において何か新しいことに取り組もうとすると、即座に「難しい」という答えが返ってくる場合が往々にしてあります。そして、「人がいない。お金がない。モノがない。時間がない。」というできない理由が次々と出てきます。このくり返しではいつまで経っても状況は変わりません。行動に起こさなければ、問題を先送りするだけです。特に現代のように変化の激しい時代には新たなことに取り組んでいくという姿勢が何よりも大切であると感じています。