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中学校全校朝礼~年商一億円の車内販売員~

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  7月1日(水)、中学校の全校朝礼を行なうため、職員朝礼が終わって体育館に直行すると既に全員の集合が完了しており、生徒達の成長振りを見て実に頼もしく感じました。このように規律ある集団行動ができるということはすべての成長に繋がっていくものと確信しています。
 
  部活動の表彰の後、次のような話をしました。
  〝昨日のアロージャズ・コンサートはいかがでしたか。素晴らしかったですね。皆さんも大いに盛り上がりましたね。17名の奏者の皆さんは恐らく自分の仕事が好きだと思います。将来、皆さんは色々な仕事に就くことでしょうが、「自分の仕事が好きで人に喜んでもらえる」ということが大切です。

  今日は山形新幹線つばさ号の社内販売員である『斉藤 泉さん』の話を紹介します。つばさ号は満員になると400人、山形から東京まで片道3時間半、往復7時間800人の市場ということになります。ワゴン販売員の平均売り上げは8万円。このような中で斉藤さんは30万円、平均の3.75倍の売り上げを続けています。この額はセブンイレブンの一日の売り上げの2分の1に相当します。どうして同じ条件でこのようなことが可能になるのでしょうか。
  斉藤さんの出勤時間は乗り込む電車が入線する1時間以上前です。まずその日の天候や客層を確認します。寒ければホットコーヒー、ビジネス客が多ければ缶ビール、お年よりは夕食時間が早いのでお弁当、家族連れが多ければお菓子やジュースを準備します。品揃えができたらワゴンの陳列を行ないますが、売れ筋のお菓子は前面に、通路のどちら側のお客にも見やすくするために左右対称に、売れ筋ではないものは内側に、します。発車すると最初の一往復で頭の中に顧客リストを作成し、お客の目の動きによって購入確率を見極めます。おつり入れのポケットを工夫し500円から10円までの4種類の硬貨を瞬時に取り出せるようにして、販売にかかる時間をぎりぎりまで短縮、最高で100分間に弁当112個を販売、片道3時間半の運行時間中に、並みの販売員なら三往復がやっとのところを五往復します。 また、以前クレームの多かった《すき焼き弁当》に地元特産の温泉卵を入れることを提案することにより、月500個を7000個、14倍に引き上げました。
  斉藤さんが素晴らしいのは、お客との出会いを大切にし、旅行を楽しんでもらえるということを心がけているということです。皆さんも是非相手のことを考えて行動できるようになってください。そうすれば必ず社会で活躍できるようになると思っています。〟