伝統の英単語テストと英語力
今週の月曜日、中学高校全生徒による英単語テストを1時間目に実施しました。このテストは語彙力を増やし、英語力の向上を目指すことを目的として前・後期毎に年2回行なっていますが、校史を紐解いてみると学校の草創期から実に50年以上の歴史を有していることが判りました。当初は、中学校入学時に1300語の英単語集を購入してもらい、前期と後期にそれぞれ100問出題することになっていたようですが、やがて高校でも卒業時に必要な単語の修得を目標として実施するようになったようです。
昨今グローバル化がますます進展する中にあって、英語を初めとする語学力とITスキルは今やビジネスマンとしての必須のツールとなっています。アメリカやイギリスは当然のことですが、急成長が期待されるBRICsの一翼を担うインドや資源国として注目されているカナダ、オーストラリア、南アフリカ連邦等の公用語は英語であり、これから英語の重要性はますます増大してくると思われます。
資源も人口も恵まれていないシンガポールが現在世界経済の中心地として認められているのも、マレー語や中国語ではなく英語を公用語にしたからであるとも言われています。英語を使う人達から見て最もなじみにくい言語は日本語とアラビア語のようですが、逆の見方をすれば日本人にとっては他の国の人よりも英語をマスターするためには大きな努力が必要であるということになります。
一般的に語学の力をつけるには、できるだけ簡単な語彙を用いて作られている基本文を700~800位徹底的に暗記し、これらを1週間に1回、声を出して暗唱する。そして、これと並行して語彙を増加させていくことが必要であると言われています。何事も一朝一夕には成就しません。将来に備えて生徒達が日々地道な努力を継続していって欲しいと思っています。