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「割り箸」の消費とマイ箸のすすめ~環境クイズの答え(No2)

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  環境クイズの答えの2回目です。
  問5  日本国内で1年間に消費される割り箸は何膳ですか?    
  
  先日の高校2年生の北海道への修学旅行の際には、生徒達は〝マイ箸作り〟を行ないましたが、今日本で年間に消費されている割り箸は実に250億膳(本とは言わない)です。これを国民一人当たりにすると年間で200膳となり、2日に1回以上は割り箸を使っていることになりますが、この量は木造住宅2万軒分にも相当するようです。割り箸が増えた理由としては居酒屋、レストラン、牛丼、ラーメン、うどんといった外食チェーン店やコンビニエンスストアの増加があげられます。
  かつての日本では間伐材や端材を使って割り箸を作っていましたが、これらは環境保護という視点に立つと非常に有効なものでした。何故なら森を守るためには間伐や下草刈りが不可欠であったからです。しかし、これらは価格が高いというために、今ではほとんどが中国からの輸入品に置き換わってしまいました。中国では木を伐採して丸太から割り箸を作っています。そして、伐採後は植林されるということがなく農地に転用されているのです。これでは環境に良いはずはありません。また中国における割り箸の使用量は450億膳と言われていますが、このために100万本の木が伐採されており、輸出分を含めるとこの数字は更に大きくなります。また、箸を使うという文化を持つお隣の韓国も現在は割り箸の輸入国になってしまいました。
  森の消滅という環境問題に一人ひとりが真正面から向き合うためにも、マイ箸を持つという身近な運動から始めたいものです。