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充実した夏休みを送るには~整理整頓

  私はこれまでくり返し〝凡事徹底〟の大切さを訴えていますが、社会で活躍している人は例外なく簡単なこと、当たり前のことを着実に実行されています。この凡事徹底の一つに整理整頓があります。
  机の上に書類が散乱し積み上げられている事務所、さまざまな部品が〝所狭し〟と積み上げられている工場、商品が無秩序に陳列されている売り場で、仕事が円滑に行なわれているところはありません。事務所では代金の請求や回収漏れがあり、書類を探しまわるというケースが見られます。工場では品質不良や労働災害が発生し、売り場では在庫管理が不十分なため過剰在庫や品切れが起こっています。
  また、仕事をてきぱきとこなしている人は常にやるべきことが緊急度・重要度別にキッチリ分類されています。要は職場においても個人においてもいかに整理整頓ができているかがポイントなのです。整理というのは〝要らないものを捨てる〟ということであり、整頓というのは〝必要なものを取り出せる〟ということです。
  〝学校は将来社会で役立つ力を育てるトレーニングの場である〟と考えるなら、中学・高校時代に整理整頓の習慣を身につけておくということは極めて大切です。最近は自分の部屋を持つ子ども達が増えてきましたが、ゲーム機や携帯電話、漫画の本が散乱している中で学習していても学習の効果は上がりません。この夏休みに是非不要なものは思い切って捨て、必要なものが随時取り出せる学習環境を整えて欲しいと思っています。