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推薦入試受験者に対する面談指導

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  10月に入ると大学の推薦入試がスタートします。本校はお蔭様で多くの大学から指定校の推薦枠をいただいており、本年度も総数では500を超えています。この数は高校3年生の在籍数を考えると、1人につき2校の推薦枠があるということになりますが、本校ではあくまで第一志望を下げないことを進路指導の基本の方針にしています。そのため実際に受験する生徒は推薦枠総数の10%にも満たない状況です。
 大学から推薦枠をいただくということは、とりもなおさずお互いの信頼関係がベースになっていると思います。以前ある私学の理事長と話をする機会がありましたが、「学生確保のために指定校の推薦制度を採っているが、高校の中には能力や人間力において首を傾げたくなるような問題のある生徒を推薦してくるケースがあり、頭を痛めている。その学校の校長とお会いしたが、誰を推薦したかもご存じなかったので愕然とした。少なくとも学校としての動機付け等の指導をしっかりして欲しい。」とのことでした。
  本校においては、大学に対して自信を持って推薦するということが何よりも大切であると考え、全員校長面談を実施することにしています。授業中に面談することはできないため、どうしても面談は昼休みか放課後ということになります。先週から順次面談を開始し「明確な将来目標を持っているか」、「安易な考え方で学校を選択していないか」、「学習に対する取り組み意欲は十分か」、「高校生にふさわしい態度や服装、言葉遣いができているか」等の確認を行ない、受験にあたって事前に調べておくべき内容についても指導することにしています。
  また、推薦入試で合格すると、ともすれば気持ちが緩み学習面において何かと問題が出てくることが予想されるため、たとえ推薦やAO入試に合格しても原則として全員がセンター入試を目指すということを合言葉にして取り組むようにしています。いずれにしても大学に進学することが最終目的ではありません。大学ではより高度な専門能力を修得し、将来社会で活躍できるようになることが大切です。これからもしっかりと個別指導を続け、生徒達が卒業の日まで充実した高校生活を送れるようにしていきたいと思っています。