創立の精神の体現
―小学校での総合発表会―
先日の学園小学校の総合発表会では、六年生と一年生が合同で学園の歴史を見事に演じてくれました。
思えば、初代理事長 鳥井信治郎先生の“どうや、うまくいっているか、なんか困っている事はないか”という心温かい言葉に励まされ、先人達が保護者や地元住民の皆さん方と共に築き上げてきた学園も明年60年の節目を迎えようとしています。人間でいえば干支が一回りして元にかえる還暦ということになります。今日に至るまでの諸先輩方のご苦労に思いを寄せると共に学園創立の原点に立ち帰り、創立時とは比べ物にならない施設や設備の整った教育環境の下で働けることを感謝したいものです。
これまで、昭和26年7月の創刊より本学園の沿革・歴史を一歩一歩着実に記録し続けてきた機関紙「ひばり」も、今年10月には273号を発行するはこびとなりました。同号の巻頭言で私は「社会で活躍する骨太のリーダーの育成」というテーマで本学園の目指す教育についての思いを述べましたが、その基本となる考え方は「創立の精神」の体現です。即ち『孝道を人間の根本義と考え 社会のために尽くす精神を最も尊重し よりよい社会 国家を生み出すべく 心を素直にもち すべてに感謝の念を捧げ 健康な体力とたくましい実践力をもつ強い人間を創ることを念願としています』というものです。
来るべき創立60周年に向けて、学園に集う全員が歴史をしっかりと胸に刻み込むと共に素晴らしい伝統を継承し、新たな学校づくりに取り組んでいくことが大切であると思っています。