相互授業参観にあたって
本校においては、授業の質を高めるため、年間を通じて各教科の教員による研究授業や相互授業参観、全生徒による授業アンケート等を実施しています。今週の月曜日からは本年二回目となる相互授業参観旬間がスタートしています。このやり方はまず全教員が事前に授業の目標を掲示し、参観したい人は事前に名前を記入します。そして、参観後には感想結果を提出することになっており、本人にフィードバックされるシステムになっています。本日は土曜日ということで四時間しかありませんでしたが、二つの授業を見学しました。昨年までは時間的な制約もあり、一時間に複数の授業を参観するということにしていましたが、これでは授業全体を通して把握することができません。そのため今年からはできる限り授業の最初から最後まで見学するようにし、授業の始まりや終わりがしっかりできているかもポイントにしています。また、授業の間に教室内を巡回してノートのとり方や集中度を確認するようにしています。更に授業終了後はできるだけ多くの生徒に理解度や感想を聞くようにしています。
私の場合には急な予定がはいるため、先生にはあらかじめ連絡せずに急遽授業参観させていただくことがよくあります。そのため先生の中には緊張される方もおられるようですが、気にしないで通常の授業をしていただくようお願いしています。
先生にとって〝授業は命〟であり、毎日の授業は真剣勝負です。従って絶えず自らの教科指導力を磨く努力が必要です。私学の場合には転勤がなく人が固定化する結果、どうしても色々な面で活性化が進まないといったことが起こりがちです。これを防ぐには常に新たな刺激が必要であると考え、この四年間、先生の新規採用や相互授業参観、授業アンケートの実施等を積極的に進めてきました。この結果、授業の質は確実に向上しつつあると思いますが、更にこのレベルを引き上げるためには、各教科や一人ひとりの先生が受身の姿勢ではなく、積極的に行動することが大切です。
理想を言えば、常に授業が公開され随時相互授業参観が行なわれ、フランクに感想を述べ合うといった風土を醸成することではないかと思っています。