サンゴの海を守る
研修旅行2日目のメインは最初の宿泊地であるホテルムーンビーチのすぐ近くにある恩納村真栄田漁港での環境学習です。今回の学習はふれあい体験学習センター長の桑江良和氏のご尽力で、サンゴの苗づくりと生態観察を行いました。生徒達は各クラスに分かれて交互に、水槽内で飼育されているサンゴやヒトデ,ナマコ等を手にとって感触を確かめたり、船の上から海中に群生するサンゴを観察しました。そして、特殊なセメントの上に細かく切り分けられたサンゴを貼り付ける体験実習を行いました。
サンゴは高い温度を嫌うため、まず手を冷やしてからサンゴに触れるなどの細心の注意を払って苗づくりを行いました。サンゴの苗づくりを実習体験したのは本校が最初とのことですが、今回生徒達がつくったサンゴの苗は数ヶ月水槽で育てられた後、海の中にボルトを使って植えつけられることになります。しっかりと根づいて、何年か後には大きなサンゴに育っていることでしょう。
今、沖縄では地球の温暖化によって、サンゴの白化現象が生じてきているため、サンゴを再生しようとする運動が広がってきています。環境保護のためには、このような小さな取り組みを積み重ねていくことが大切です。環境を守るためにやるべきことは数多くあります。生徒達が今回の体験を機に、身近なことから行動に移していって欲しいものです。