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読書の勧め

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  このお正月には年賀状を通じて、色々な方とのメールや電話等での交流がありました。心強く感じたのは、退職後も世の中にお返しするという思いで、これまでの経験を生かして活動されている方が多いということです。その中の一人である〝森奨(もり すすむ)氏〟より『ビジネスマンのための森流・読書術』という著書を送っていただきました。同氏はパナソニック株式会社(旧 松下電器産業)時代に大変お世話になった大先輩ですが、人事や経営の仕事を担当され定年退職された後、パナソニックの顧問を2年、大阪の色々な企業の幹部研修を5年、社会人向けの専門大学院の講師5年と実に昨年までの12年間、人材育成の仕事を担当されてきました。これらの経験を通じて、現役のビジネスマンが読書をあまりしていないことを知って驚かれ、本を読むことの大切さを訴え続けてこられたようです。ある企業の課長職を対象とした調査によると「読書を毎日30分(または週4時間以上)している人」は半数しかいないとのことです。
  最近、大変気になっているのは急速に活字離れが進んできているということです。通勤電車の中でも本や新聞を読んでいる人より携帯電話を操作している人の方が圧倒的に多いのは事実ですし、何もせずに居眠りをしている人も見かけます。いずれにしても異なる分野の人と付き合わない、本を読まないということでは人間の幅や視野が広がらないのは当然です。
  この著書の中には読書力のチェックリストとして、「読書を毎日30分以上する」「一年間に50冊読む」「新聞や雑誌の書評に目を通す」「毎週書店をのぞく」「毎月本を購入する」「いつも本を持ち歩く」「図書館を利用する」「読みたい本のリストを作る」「読書好きの友人を5人以上持つ」「読書後の感想をメモする」の10項目が紹介されています。また、読書の効果として「世界が拡がる」「専門能力が身につく」「一般教養を高める」を、具体的な読書術として「読む習慣をつける」ことや「読む時間を作り出す」ことを取り上げておられます。
  これらは一朝一夕に身につくものではありません。将来社会で活躍するためにも中学・高校・大学時代に本に親しむという良い習慣を身につけておくことが大切であると思っています。