卒業生に贈る~孝道と感謝
卒業式の式辞の最後に〝感謝の大切さ〟ということについてお話ししました。
〝 三つ目は『感謝の気持を持つ』ということです。
人間は自分一人で生きているわけではありません。お互いに助け合って生きています。
皆さんが新しい門出を迎えるにあたって、最も喜んでおられるのは保護者の皆様だと思います。
皆さんはこれまで時には反発したり、心配をかけたり、悲しませたこともあったと思います。
しかし、皆さんが今日あるのは、何と言ってもお父さん、お母さんのおかげなのです。
きょう、家に帰ったら、是非 「お父さん、お母さん、ありがとう。これからも頑張るよ」という感謝の言葉を伝えていただきたいと思っています。
本校の創立の精神は〝親を大切にするという孝道〟です。
鳥井信治郎氏は常々「親孝行のできる人は将来何でもできる」と言われていました。
どうか、この「孝道」をいつまでも心に刻み、常に感謝の気持を忘れないでいて欲しいと願っています。〟
現在の日本は、物質的には豊かになっていますが、その反面、心という点では貧しくなってきているようです。とりわけ感謝の気持ちが薄らいできているようですが、仏教で言う〝足るを知る〟という気持ちを持ち続けることが何よりも大切なのではないでしょうか。