PTA総会の開催
4月27日(火)、約200名の保護者出席のもとPTA総会が開催されました。最初に旧役員への感謝状の贈呈、新役員の紹介の後、新会長による挨拶、21年度の決算報告、22年度の予算承認、行事予定、PTA協力金等が承認され無事終了しました。続いて、私から学校の近況を中心に次のような話をしました。
①今年は本学園にとって創立60周年という節目の年にあたりますので、創立の原点に立ってすべてのものを見直す機会にしたいと考えています。本学園の創立の精神は〝親孝行のできる人は立派になれる〟という孝道です。そして、将来社会に役立つ人材を育てるということを目指しています。
②次に学校改革についての基本の考え方です。平成19年によりきめ細かい進路実現を目指すということで「高校にコース制を導入」し、あわせて授業時間の確保をはかるため「土曜日の授業」「長期休業期間の短縮」等を行いました。また、翌年(平成20年)には中学にコース制を導入しました。当初は〝雲雀丘学園は大学進学だけを目指す学校にするのですか〟とか〝雲雀丘学園の良さがなくなるのではないか〟といった意見もありましたが、あくまで「人間教育の充実」と「学力の向上」の両立を目指すという考え方で取り組んできました。人間としての根っ子をしっかりと育てれば、学力は必ず伸長します。
③三つ目は進学に関する報告です。今年、新しいコース制を導入した最初の卒業生(52期生)が大学受験に臨みました。どのような結果になるのか注目を集めていましたが、皆さんのお手元にお届けしている実績のとおり、国公立大学、難関私大に多数の合格者を出すなど大いに健闘しました。また、先生方も徹底的に個別指導を行ないました。この結果を見ると、最後まで目標を下げなかった人、学校の授業を大切にした人、部活動との両立をはかった人が最後の栄冠を勝ち取っています。この体験は将来社会に出た時にも大いに役立つと思います。また、続く53期生、54期生も頑張っており、今年を上回る成果を期待しています。
④四つ目は教育内容の充実ですが。その大きな柱は『三学期制への移行』です。本校はこれまで授業時間を確保するために、二学期制をとっていましたが、「テストの範囲が広くなる」「学期の途中に夏休みが入るため成績がタイムリーにフィードバックできない」といった課題がありました。今回は行事もそのままにし、かつ授業日数を確保する。更に成績や学習状況を保護者の皆さんにも伝えフォローしていく体制をとることにしました。また、教職員の資質を高めることにより、授業の質的向上を目指すと共に補習授業やパワーアップゼミ・ブラシュアップゼミの充実につとめていきたいと思っています。
⑤五つ目は教育環境の整備です。生徒の安全、安心を守るという基本の考え方に立って、耐震補強を行ない、新校舎の建設を行ない、ゆとりスペースの確保と環境に配慮したエコスクールが完成しました。太陽光パネル、LED照明、屋上緑化、雨水の利用、ウィスキーの樽材の使用等環境に配慮した内容になっています。本校は環境教育に注力していますが、校舎そのものを環境教育の教材にしていきたいと考えています。環境教育の基本の考え方は単に知識を習得するのではなく、学び、調べ、考え、行動するということです。ご家庭においても、是非環境に対する積極的な活動をお願いします。
⑥最後に、本校の教育の基本の考え方は家庭と学校が連携して子どもを育てていくという〝共育〟と生徒・保護者・教職員のすべてが共に学ぶという〝共学〟ですが、そのためには、コミュニケーションが何よりも大切です。これからも学校の情報は都度ホームページ等を通じて提供していきたいと考えています。そして、雲雀丘学園に集う全員が力を合わせて素晴らしい学園を作っていきたいと思っていますので、何卒宜しくお願いします。