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校長だより  世界の国々~カナダ①

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  本校ではできるだけ早い時期に海外での生活を体験させ、幅広い視野を身につけさせることを狙いとして、平成14年8月から「カナダ東部夏季研修旅行」を実施してきています。今回の研修においても、生徒達は日本とは異なる生活環境の下で、数多くのことを学んできたと思います。
  世界の国々の最初にカナダについて紹介したいと思います。
  カナダはイギリス連邦を構成する1つの自治国ですが、最大の特徴は日本の実に27倍もある世界第2位の広大な国土面積です。これはロシアに次いで世界第2位であり、アラスカ(アメリカ領)を除く北アメリカ大陸の北半を占めています。人口は約3200万人と日本の約4分の1ですが、移民を受け入れてきたため、この半世紀で2倍になってきており、「人間の坩堝(るつぼ)」と言われる多民族国家になってきています。そのため、すべてのものが広くゆったりしているように感じられますが、国土の大部分は山地や岩石、極地となっており、ほとんどが人の住めない土地です。開発された地域は国土の3分の1以下しかなく、耕地や居住地は南のアメリカとの国境沿いや五大湖沿岸のベルト地帯の11%に集中しています。気候的にはかなり厳しく、1月の平均気温が零度以上となるのは、バンクーバー付近のみであり、中部から北部にかけては広大な針葉樹林やツンドラ氷河地帯が広がっています。有名な五大湖にしても、日本の面積の80%がすっぽりと入ってしまう大きさであり、オンタリオ湖だけでも琵琶湖の実に30倍近い大きさであり、豊富な水資源を有しています。このようにカナダは鉱物や水等の資源国として世界から注目を集めているのです。  ≪続く≫