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全校朝礼~命の大切さを知る

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  10月6日(水)、爽やかな秋晴れの下、全校朝礼で命の大切さについて次のような話をしました。
  
  〝今、皆さんは、この地球上で人間として生を受けて暮らしていますが、これは凄いことなのです。何故ならお父さん、お母さんがいなければ皆さんはこの世の中に存在しなかったのです。そして、お父さん、お母さんにはそれぞれの両親、皆さんにとっては、おじいさん、おばあさんがおられます。当然おじいさん、おばあさんがおられなかったらお父さんもお母さんも、生まれてこなかったということになります。そして、このおじいさん、おばあさんにもそれぞれお父さん、お母さんがおられました。このように、人の命は何代にもわたって受け継がれてきているのです。
それでは10代さかのぼると何人になりますか? 2人、4人、8人、16人・・・・・1024人です。1世代というのは約30年ですから約300年前、江戸時代ということになります。更に10代さかのぼると約600年前、室町時代になり、実に100万人を超えることになります。この中の誰か一人がいなくても今の皆さんは存在しないのです。このように皆さんは数え切れない命を受け継いできているのです。
  しかし、もっと驚くことをお話したいと思います。地球が誕生して46億年、生物が誕生して38億年が経ちますが、皆さんはお母さんの胎内で過ごす10月10日(約290日)の間に、この地球における生物の進化を体験して、この世に生まれてきたのです。何故かと言うと、受精した直後の姿は、地球上に最初に誕生した生き物であるアメーバと変わらない状態です。ところが5週間くらい経つと、エラを持つ魚の姿になります。次に6週間では、カエルのような両生類や亀のような爬虫類の形になり、8週間目くらいでやっと哺乳類のようになり、姿かたちも人間らしくなってくるのです。そして、その後の8ヶ月で脳細胞が出来上がります。このように、皆さん一人ひとりには、ずっと以前からの人間の進化の歴史が宿っているのです。このことからも人間の命はどれほど尊いかが解ると思います。
  ところで、皆さんは食事の前に“いただきます”ということで手を合わせていると思いますが、この意味は魚や肉や米や野菜の命をいただいているということなのです。  しかし今、多くの生き物が人間による環境破壊が原因で、絶滅の危機にさらされています。実に1日に100種、1年で4万種が絶滅しているということになります。皆さんは是非命の尊さを知り、生きていることに感動と感謝の気持を持って欲しいと思います。〟