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高校PTA 学級委員会の開催

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  12月9日(木)、先週の中学校に続いて「第2回高校PTA 学級委員会」を開催しました。既に本格的な受験シーズンを迎えていますが、高校生の保護者にとっての最大の関心事は大学入試です。かつて大学の入試はセンター試験を軸に展開されてきましたが、最近、多くの大学ではセンター試験の前に「指定校推薦」や「公募推薦」「AO」等の入試が実施されるようになってきました。本校においても、これらの入試を受験する生徒が数多くいるため、最初に私から、既に合格者が延150名を超えていることを報告しました。
  続いて、これからの世界や日本の動向と社会が求めている人材について触れた後、現在の極めて厳しい雇用情勢についてお話しました。今年の大学生の就職内定率は10月1日時点で60%を切っており、このまま推移すると、最終的には大学卒業者の10人のうち2人は就職できないということになることが予想されます。このような状況下にあって、保護者の皆さんもお子さんの就職については以前にも増して、深刻に考えておられるようです。
  今は昔のように、一流大学を出れば一生安泰というような時代ではないというのは、多くの人が感じていると思います。これからはどの大学や学部を出たということではなくて、〝何ができるのか〟〝何をやってきたのか〟ということがポイントになってきます。現に、就職氷河期と言われている中でも数社から内定通知を受ける人も数多くいる一方で、100社の入社試験を受けても、全く内定通知をもらえないという人もいるのです。
  このように考えると、将来どのような分野で仕事をしたいのか、そのためにどのような力が必要なのかをしっかりと把握し、その力をつけるために日々研鑽するという姿勢が重要になってきます。生徒達の進路にあたっては担任や進路指導部の先生が個別の相談に応じていますが、ご家庭においても将来の進路について、よく話し合って欲しいと思っています。これまで何度も取り上げていますが、大学に進学することが最終目的ではありません。将来の仕事を考えて、大学・学部の選択をしていただくことが大切です。そして、就職活動そのものに注力するのではなく、しっかりと社会で役立つ力をつけることを心がけて欲しいものです。